vol.30 選手ファーストの精神

こんにちは。オフィス・ユアーズ代表の大場久です。
今日は出張のため、特急サンダーバードの中で記事を書いています。
さて、選手ファーストという言葉。ここ近年使われるようになりました。オリンピックやW杯など大きな大会では特に叫ばれております。なぜ、選手ファーストなのか?自分なりに考えるところがあります。一言で言えば、その利益が誰に還元されるべきか?ということだと私は考えます。
プロスポーツなどあらゆるスポーツにおいては、現代ではスポンサーやコーチなど、選手のサポートをする機関や人が欠かせません。選手ファーストが叫ばれるようになった背景には、選手よりもサポート側の利益が重視された時期があったからのように感じます。選手が活躍すれば、スポーツを観戦する人やその国の人々が嬉しかったり、盛り上がったりしますよね。そもそも選手が活躍しなければ、そのような喜びは誰も享受できません。ですから、選手の結果による利益は選手自身に帰属すると考えます。では、サポートする人の利益とは?それは、二次的な利益であり、実績による名声や名誉、ブランドなどです。それ以上であると、選手との確執が生まれたり、不正が起こったりします。サポート側はあくまで副産物としての利益のために全力を尽くすことが、お互いの良い関係を築かせてくれます。
私は、小学生のスポーツに長年関わっていますが、指導者や親が前へ出過ぎているケースをたくさん見てきました。その結果、子どもたちの成果や努力が歪められてしまうことも多いと感じています。選手ファーストの精神、ビジネスにも共通しますね。