vol.195 最多

 おはようございます。オフィス・ユアーズ代表の大場久です。
 全国の小中学校の不登校児童生徒が19万人という記事がありました。昨年の一斉休校などで生活のリズムが乱れたことが原因と文部科学省は分析しておりますが、本当にそうなのかと感じます。
 生活のリズムの乱れだけであれば、30日以上も学校を休むということはないでしょう。もっと根本的な原因があるはずで、そこをしっかり分析しなければ解決にはならないと考えます。
 人間は人との関わりの中で生活しています。これまでは関わらないと生きていけないという環境でしたが、ネット社会への変化、SNSの普及といった要因により、人と直接関わらなくても人と接する手段はかなり増加しました。もちろん、学生の間はそれだけでも生きていけるでしょうが、社会に出れば残念ながらそうはいきません。学校や地域、各種団体といったコミュニティの中で、子どもたちは大人になる前にコミュニケーションの訓練をしているのです。残念ながら、新型コロナウイルスの感染拡大により、そういったコミュニティは一時期機能しなくなりました。その結果が不登校増加の一因になっている気がします。
 学校に行かなくなる子どもたちの心の中には様々な原因がありますが、まずは大人である私たちが人との関わりを楽しむといった姿を見せる、子どもと一緒に人との関わりを楽しむといったことが必要なのではないでしょうか。「楽しそう」という感覚は全ての行動の動機になると考えます。あなたはどう感じますか?